エンジニアとしていくつかのプロジェクトをこなし、経験や知識、スキルが身についてくると、独立や起業という選択肢が考えられるようになります。近年、景気がやや上向いたこともあり、独立や起業がし易い環境が整いつつあると考えて、実際に独立や起業に踏み切るエンジニアも見られる様になっていきています。
しかし、その金額に満足するかどうかは別として、毎月きまった給料が振り込まれる会社員という安定したポジションからフリーランスという不安定な働き方に飛び込むにあたっては不安を感じて当たり前です。今の働き方に満足しているわけではなく、フリーランスという働き方に興味がありながらも、その一歩を踏み出せずに躊躇しているエンジニアも多いのではないでしょうか。
人生において働く時間や仕事が占める割合というのは非常に大きいものです。1日で考えても8時間勤務だとすれば、1日の1/3は仕事に費やすことになります。エンジニアという職業柄、10時間~12時間働いている人も少なくないでしょう。働き方が人生にあたえる影響の大きさを考えると、働き方を選ぶということは生き方を選ぶことにつながると言っても過言ではありません。
もっと自分に合う働き方をしたい、そう思うエンジニアが多いようです。裏を返せば、今の働き方は自分に合わないと思っているということです。会社員として働く以上、勤務地も働く時間も日数も関わる案件も、すべて会社に縛られます。スキルを武器に働くエンジニアにとって、自分のやりたい仕事ができない、実務では思うようなスキルアップがかなわないという仕事内容自体への不満もつらいものがあるでしょう。
手に職を持つエンジニアなら、勤務地や時間に縛られることなく、好きな仕事を自分で選ぶという働き方も可能です。会社員のままその自由を手に入れようとすると、まず無理でしょう。なので、エンジニアはフリーランスという道を選びます。フリーランスなら、実家の近くや地元に戻って働きたい、田舎暮らしをしたい、という居住地の問題もクリアすることは可能です。勤務時間に縛られず、自由な時間帯に働きたい、3ヶ月休みなく働いて1ヶ月まるごと休みにしたい、という時間的な自由を得ることもできるでしょう。もっとユーザーに近いポジションで仕事をしたい、違う分野の開発案件に携わりたい、規模の大きい案件でスキルを磨きたいなど、仕事を自分で選ぶこともできます。
スキルのあるエンジニアなら、仕事をとってくることさえできれば、フリーランスとして働くことで自分に合う働き方を手に入れることができます。
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フリーランスのネットワークエンジニアが目をつけるべきは、ビッグデータの分野です。クラウドに負けず劣らず注目を集めているトレンドキーワードといえば、ビッグデータです。経済活動におけるビッグデータの活用は、まだ成功例も少なく、かつ、データベース解析などビッグデータ関連のスキルと知識を持つエンジニアも少ないため、今のうちから習得しておけば今後必ず役に立つスキルといえます。ビッグデータ関連の案件は今後増えていく見通しです。